自動再装填(オートリローダー)解説
皆さん、こんばんは。
今回は新たに実装されたイタリアツリーの自動再装填(オートリローダー)について解説したいと思います。
自動再装填(オートリローダー)とは
イタリア技術ツリーのTier8~10中戦車には新システム「自動再装填 (オートリローダー)」が実装されています。
これには2つの装填モードがあり、従来型の自動装填に加え、「イタリア式」の自動装填が利用可能にとなります。 この「イタリア式」では、初弾を射撃した直後、自動装填装置が直ちに追加砲弾の装填を開始します。追加砲弾の装填完了を待ったり、追加砲弾の装填完了を待たずに弾倉内の残弾を射撃することもできます。
しかし、弾倉内の残弾が少ないほど、追加砲弾1発あたりの装填時間が長くなるという欠点があります。通常砲としては発射速度に劣り、自動装填砲としては火力の割に弾倉交換時間が長いため、両方の特性を器用に使い分ける必要があります。
実際の車両性能から特性を知ろう
それでは、Tier10中戦車「Progetto M40 mod. 65」の砲性能を例にオートリローダーの特性をご紹介しましょう。「Progetto M40 mod. 65」の詳しい性能についてはこの記事をご覧ください。
Progetto M40 mod. 65
【搭乗員100%・ラマー・戦友・食糧:装備】
装填時間:10.49s/12.1s/13.71s/15.33s
合計装填時間:51.63s
1マガジンの最大総弾数:4発
RPM:5.71/4.958/4.373/3.913
DPM:2,059/1,784/1,574/1,409
※まず、条件として搭乗員熟練度100%・ラマー・戦友・食糧を装備した性能とします。
装填時間
それでは装填時間の項目から見ていきましょう。
装填時間:10.49s/12.1s/13.71s/15.33s
合計装填時間:51.63s
1マガジンの最大総弾数:4発
0発からの装填は15.33秒から始まります。1発入ると次は13.71秒。2発入った状態だと次弾は12.1秒、3発入った状態で最後の1発の装填は10.49秒となります。全弾装填のための合計時間は51.63秒です。
メリットその1
通常のオートローダーが4発装填するのに同じ装填時間として、51.63秒経過し全弾装填するまでは射撃することが出来ません。しかし、オートリローダーは全弾装填完了する前でも射撃することが可能です。
オートローダーでよくある「装填完了していないので撃てるのに撃てない!」って状況でもオートリローダーは1発でも入っていれば射撃可能なのです。これは、大きなメリットですよね。
メリットその2
また、オートリローダーにはもう一つのメリットがあります。それは最も装填が早い状況である1発だけ射撃する単発運用を行う、もしくは2発か2発か3発だけ撃って、弾が1発残っていても全弾装填し直す必要がないということです。
例1:4発装填のオートローダーの装填時間が32秒、オートリローダーは上記の条件とします。
4発装填のオートローダーとオートリローダーが敵車両を一方的に発見し、通行料が取れる状況で敵が稜線や障害物に隠れるまでに2発撃てるとしましょう。
4発装填のオートローダーならば2発射撃後、他に通る車両がいなければ普通は全弾再装填すると思います。その場合、また射撃可能になるまでには32秒かかります。仮に、装填完了までに敵と遭遇すれば装填まで何もできませんよね?
しかし、オートリローダーならば2発射撃後、自動で次の1発が装填され始めるため4発装填完了までにかかる時間は22.59秒で済みますし、装填の途中で敵と遭遇してもそのまま射撃することが可能です。
オートローダーは一度に多くの弾を装填して、短い連射感覚で短時間で大ダメージを出すことができ、その代わりに長い装填時間というデメリットを持っていますが、「オートリローダーは長い装填時間の隙が少ない」ということいになります。これがメリットその2です。
デメリットその1
そんな便利なオートリローダーにも弱点はあります。一つ目は同じ弾数でもほかのオートローダーと比べて全弾装填にかかる時間が長いということです。同じ4発装填のTier10戦車と比べてもカタログスペックで「T57 Heavy」が25秒、「AMX 50B」が32秒、「Kranvan」が33秒、「TVP T 50/51」が31秒。それに対して「Progetto M40 mod. 65」はカタログスペックで4発合計で64秒かかります(そもそもPC版と比べて各3秒ずつ合計12秒Nerfされています、つらい)。
デメリットその2
二つ目は次弾が装填しきる前に射撃するとその装填時間は継続されないということです。この説明だと少しわかりづらいので詳しく説明すると、下記の装填時間を参考に、
装填時間:10.49s/12.1s/13.71s/15.33s
2発目まで装填完了しており、3発目の装填の途中で残り9.1秒とします(つまり、3秒経過しているということ)。しかし、その瞬間に射撃してしまうと3発目の装填はキャンセルされ、2発目の装填13.71秒(経過0秒)から装填が再開されます。
これがオートリローダーの仕組みであり、デメリットでもあります。つまり、「その弾の装填が完了するまでに射撃してしまうと、それまでの装填時間が無駄になってしまう」ということです。そのため、それまでの装填時間を捨ててまで射撃するほうが良いか、それとも装填を待ち切ってから射撃するべきか、その判断が大事となります。オートリローダーの利便性ゆえに生まれてしまったデメリットと言えます。
まとめ
Tier8~10のオートリローダーたちがかなり装填時間を落とされていますが、それでもイタリアTier10は、他にもNerfされたソ連のObject430Uや車種は違いますが60TPのようにNerfされてもかなり強いと思います。おそらく3優等基準も高い値を維持すると思います。
しかし、PC版より大きくNerfされたことには変わりなく、既存のWTE100の性能や183㎜砲勢の貫通力はそのままなのだから、アプデ4.7以降のNerfして実装された車両は、PC版の性能で実装してから調整すればいいのにと思います。
今回ほど装填時間を落とすらならTier10は単発390でもいいと思います。Tier9は4.7秒ずつ落とされるとかいう異次元調整なので知りません。各2秒ずつ短縮してくれればまだマシ。
現状のCS版の独自調整は過半数のプレイヤーの支持を得ることはできないでしょう。
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