「ファイナルファンタジーⅩⅣ:新生エオルゼア」レビュー
皆さん、こんばんは。
今回は「ファイナルファンタジーⅩⅣ:新生エオルゼア」について、レビューしたいと思います。
ファイナルファンタジーⅩⅣとは
ファイナルファンタジー(以下FF)シリーズのナンバリングタイトルであり、オンラインゲームとしてはFFⅩⅠ以来の2作目となるオンラインゲームです。2010年に旧版(根性版)が諸々あって、2013年から文字通り「新生」しサービス開始から2020年現在で7年目に入ります。
「Playstation 4」「Windows PC」「Mac」の3機種でプレイ可能で、クロスプラットフォームを採用している為、PCユーザーとPlaystationユーザーが一緒に遊ぶことが出来ます。
また、フリートライアル版というものがあり多少の制限がありますが、ある程度のところまで無料でプレイできるので、ゲームに触れて自分に合うかどうかを試してから正式サービスに臨むか考えられるところも素晴らしいです。
ストーリー
ストーリーは「新生エオルゼア編」と「第七星暦編」に分けて評価したいと思います。
新生エオルゼア編
評価:☆☆
超ざっくり!あらすじ
旧FF14の最後に第七霊災という、月からメテオ(衛星)が降ってきてエオルゼア(主人公陣営の世界)全土がヤバい!!と思いきや、そのメテオが割れて中からバハムート(めっちゃヤバいドラゴン)が世界を破滅に導こうとするも・・・、ルイゾワという凄い賢者のお爺さんの秘術でなんとか世界の破滅は防がれました。
それから、5年が経った世界ではエオルゼアの大地は霊災によってさまざまな変化があったものの、そこに暮らす人たちは今もたくましく生き、復興を続けています。
そんなエオルゼアに一人の新人冒険者(主人公:プレイヤー)がやってくることから物語の幕が上がります。
大まかな流れ
主人公(プレイヤー)はエオルゼアの主要な都市国家、「砂の国ウルダハ」「海の国リムサ・ロミンサ」「森の国グリダニア」いずれかに降り立ち、各国の問題を解決することで冒険者として名を馳せていきます。
「蛮神」「帝国」「アシエン」といった様々な敵や黒幕との戦いを繰り広げていくなかで、主人公は光の戦士(英雄)となっていく・・・とよくあるストーリーです。
良かった点
エオルゼアという広大な世界を旅する感覚、異国情緒や中世ファンタジー気分を味わえる街並みや景色、様々な種族が普通に生活している異世界感が存分に楽しめるため、ファンタジー好きやMMORPG好きにはたまらないでしょう。
「砂の国ウルダハ」
「海の国リムサ・ロミンサ」
「森の国グリダニア」
悪かった点
お使い! 話が長い! ただの便利屋!
政治的なしがらみ! 安直なストーリー!
はっきり言って、「FF14:新生エオルゼア」のストーリーはつまらないと言っても過言ではありません。
お使いで行ったり来たりが多いし、いちいち会話が長い上に世界観を理解するのに時間がかかるため、話のつまらなさに拍車がかかります。世界観を知るため、仕方がない部分もありますがあまりに冗長な会話には辟易して、私も時々スキップしていました。そして、多少スキップしても話の流れがわからなくなることがないってのが悲しいところでしたね。
主人公は物語を動かすのに便利な冒険者ですが、様々な政治的なしがらみに巻き込まれたり妨害されたりと場面が散見されます。後々になるとこういった政治的要素も面白くはなってきますが、「新生エオルゼア」においてはせっかく広大な世界に冒険に来たプレイヤーに対して良いものには見えませんね。
第七星暦編
評価:☆☆☆
大まかな流れ
「新生エオルゼア編」でなんやかんやあって光の戦士と呼ばれる英雄になったプレイヤーがエオルゼアの内紛に巻き込まれ、更には色々あって「光の加護」といった主人公属性を失います。
エオルゼアの英雄から一転し、仲間も名誉も力も失うも再起をかけて「イシュガルド」という国へ向かう・・・。といった内容です。
良かった点
後半のイシュガルドへ繋がるストーリーとエンディングのムービーが非常に面白いです。続きが非常に気になる幕引きであり、「蒼天のイシュガルド」はとても面白い内容であり、それに対する前準備といった位置づけですが、ここからどんどん話が面白くなっていきます。
FF14に強い魅力を感じ始めるのはこの辺りからではないでしょうか。
また、サブクエストの「事件屋」関連のクエストが非常に面白く必見ですので、辛いメインストーリーの合間にプレイするのを強くお勧めします。
「事件屋ヒルディブランドと助手のナシュ」
悪かった点
「新生エオルゼア編」のエンディングから実に100個のメインクエストがあり、それらをすべて終えると「蒼天のイシュガルド」という追加パッチのストーリーへ進みます。つまりは、追加パッチまでの繋ぎのストーリーであり当時のプレイヤーが一年以上かけてプレイした内容を新規プレイヤーは一気に消化することになるので、これが非常に長くて辛い。
一方で後半からのシナリオは非常に見応えがあり、「蒼天のイシュガルド」への繋ぎとして重要かつ面白いので、俄然お勧めできる内容ではあります。
しかし、前半が非常に長く相も変わらずしょうもないお使いばかりであり、暁の血盟(主人公が身を置く組織)の本拠地の引っ越しだけで、かなりの数のクエストをやらされます。
総評
「ファイナルファンタジーⅩⅣ:新生エオルゼア」としてのストーリーの評価は低いです。一方で、その長くつまらない時間は追加パッチである「蒼天のイシュガルド」の為の助走期間と割り切るべきでしょう。
エオルゼアの世界観を知ったり、様々な伏線が張られたり、衝撃的な展開があったりと、それらは今後ドンドン魅力的になっていくFF14の為に必要な時間なのです。
ここまで、プレイしきってしまえば後はストーリー的にはかなり盛り上がっていくので、もし「新生エオルゼア」部分を完走したのであれば「蒼天のイシュガルド」をプレイすることをお勧めします。
キャラメイク
評価:☆☆☆☆
キャラメイクは顔や髪や目や鼻などあらかじめ用意されたパーツを組み合わせる形式であり、キャラメイクの自由度でいえば昨今のゲームと比べると劣っていると言えなくもありません。しかし、用意されているパターンはそれほど悪くなくかわいいキャラや格好いいキャラを作るのも難しくありません。
「種族:アウラ(男)」
「種族:ミコッテ(女)」
一方で、エオルゼアには様々な種族が存在しています。一般的な人間型の「ヒューラン」。エルフのよう長く尖った耳を持つ「エレゼン」。猫耳と尻尾が生えている猫獣人「ミコッテ」。身長が100cm以下の愛らしい種族「ララフェル」。寒色系統の肌と大柄な肉体を持つ「ルガディン」。鱗と側頭部の角が特徴の「アウラ」。めっちゃケモノ色の強い男性専用種族「ロスガル」。高身長セクシーウサギ女性専用種族「ヴィエラ」。
あわせて8種類の種族がその中に2種の系統があり16種類の分類から種族を選び、キャラメイクをしていきます。
「種族:ララフェル(女)」
また、「幻想薬」というアイテムがあり、これを使うことによってキャラメイクをやり直すことが出来ます。これは他のゲームではあまり多くない仕様であり色んな種族を体験してみたい、種族ごとイメチェンしたい!って方にお勧めの仕様となっています。このアイテムは「新生エオルゼア編」クリアで1つもらえます。それ以外の入手方法は課金することです。
余談ですが、髪型の変更やフェイスペイントの変更などはゲーム内通貨で変更できるので割と気楽に可能です。
※注意!!
「アウラ」は「蒼天のイシュガルド」、「ロスガル」と「ヴィエラ」は「漆黒のヴィランズ」を持っていないと選択できません。フリートライアル版からプレイする方はこの3種族でのキャラメイクは出来ません。もし、変更したい場合は「幻想薬」を使いましょう。
戦闘関連
評価:☆☆☆☆
ジョブ
全部で18種類のジョブがあり、「タンク」「DPS」「ヒーラー」の3種類のロール(役割)に大別されます。3種類のロールの中にそれぞれに適応したジョブがあります。詳しくは調べるなり動画を見るなりしてください。
それでは簡単にロールの説明を。
タンク
「タンク」は敵の強力な攻撃を一身に受け、味方を守るロールです。パーティを支える大黒柱であり、欠かせない存在です。防御力に優れ、ボスや雑魚のヘイトを引き見方を助ける存在です。
ヒーラー
「ヒーラー」は味方を白魔法で癒し、パーティを助けるロールです。ダンジョンやボス戦ではヒーラーなしで勝つことはまずあり得ません。「タンク」が敵からの攻撃を防ぎ、「ヒーラー」がそれを癒す。二つのロールは切っても切れぬ関係であり、パーティの要です。
DPS
「DPS」は「タンク」と「ヒーラー」が敵からの攻撃に耐えている間に、火力を発揮して敵に大きな打撃を与えるジョブです。派手で爽快なアクションが多くジョブの種類も多いため、最も人気のあるロールです。
戦闘システム
ホットバーと呼ばれるスキルをセットしてあるところをクリック、PS4ならば対応するボタンを押すことでそのスキルを発動して戦うという仕組みです。レベルが上がっていくと新しいスキルを覚えるのでそれをホットバーにセットして使います。
スキルごとにリキャスト(再使用化のまでの時間)があり、効率的にダメージを出すor回復するための「スキル回し」を覚える必要があります。
サブコンテンツ
評価:☆☆☆☆☆
サブクエスト、生産職、ハウジング、レイド、アライアンスレイドなどコンテンツ量は膨大です。すべてに手を付けだすといくら時間があっても足りないくらいです。初心者の方はメインクエスト中心に進め、余裕が出来たら他のコンテンツに手を出し始めるくらいがちょうど良いでしょう。
価格
評価:☆☆☆
フリートライアル
完全無料で期限なしでプレイできます。追加ジョブ・追加種族を除いたすべての職業・種族を選択可能です。
しかし、レベル制限がありレベル35までしか成長できません。そのため、メインストーリーもLV35までの分しか見れません(メインストーリーはレベル50で完結)。
そのため、フリートライアル版で気に入ったら、レベル35に引っかかった時点で製品版に移行するのが良いでしょう。または、一通り他のジョブに手を出すのも手です。
他にもパーティが組めないなど、いろいろと制限があるのですが、それは別の機会に話させていただきます。
それで価格は?
FF14をプレイするには、本体の購入と月額利用料が必要となります。フリートライアル版をプレイしてハマりそう!と思った方には「コンプリートパック」をお勧めします。
「コンプリートパック」は「新生エオルゼア」に加え、「蒼天のイシュガルド」「紅蓮のリベレーター」「漆黒のヴィランズ」と3つのDLCがセットで付いてきます。 また、コンプリートパックには「30日間の無料期間」が付属しており、初月の月額利用料がかからないのです。
お値段は約5,800円です。
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逆に、「新生エオルゼア」を単体で買って後から追加パッチ分を購入しようと思うと、「蒼天のイシュガルド」「紅蓮のリベレーター」「漆黒のヴィランズ」と3つのDLCを買わなくてはならなくなり、結果的にコンプリートパックよりもはるかに高くなります。
ただ、いきなり全部入りを買って最後までプレイするか分からないのならば、スターターパックをお勧めします。1ヵ月のプレイ権があるので「第七星暦編」までクリアは可能でしょう。追加でDLCを買う分には割高にはなりますけどね。
お値段は約2,200円です。
月額料金
エントリーコース:1ヵ月 1,408円(税込)
※単月のみ。1サーバーにつき1キャラクターまで、合計8キャラまで作成可能。
スタンダードコース:1ヵ月 1,628円(税込)
3ヵ月 4,554円(税込) 1ヵ月あたり約100円お得
※1サーバーにつき8キャラクターまで、合計40キャラまで作成可能。
月額料金はサブキャラなど作成予定がないなら「エントリーコース」でいいかもしれません。ちなみにコンビニなどの「ゲームカード」での支払いの場合、「エントリーコース」しか選べません。
まとめ
本体価格:「コンプリートパック」+初月利用権・・・約5,800円
「スターターパック」+初月利用権・・・約2,200円
月額料金:エントリーコース:1ヵ月 1,408円(税込)
スタンダードコース:1ヵ月 1,628円(税込)
3ヵ月 4,554円(税込)
まとめ
ゲームシステムやサブコンテンツが豊富で面白い一方で、「新生エオルゼア」のメインクエストは正直あまり面白くありません。フリートライアル版で世界観や戦闘など何かハマるものがあれば、「コンプリートパック」の購入をお勧めします。
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